ハーメルン
人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築
3話 魂
雨もすっかり上がり、空に虹が浮かぶ。
彼は彼女に傘を返したから帰ろうとするが、呼び止められた。
「……放せよ」
「貴方は私の命の恩人です。何かお礼をさせて下さい」
「しつこい奴だな」
「恩知らずには、なりたくありません」
嫌がっていたが、あまりに頑固だったので仕方なく少し考えた。
「安い飯でいい。それでチャラだ」
キョトンとした表情を見せる。
たしかに彼のお腹から空腹の音が聞こえてきた。
公園の屋根のあるベンチが濡れていない場所に移動し、二人は向かい合って座る。
机で彼女が買ってきてくれたコンビニ弁当とおにぎりを夢中で食べている彼の姿。
(一体どれぐらい彼はご飯を食べてなかったんですか……)
彼の汚れた見た目と、路地裏に座り込んでいた時の事を彼女は思い出す。
察するに余りある境遇が彼にはあるのだと彼女は察した。
「本当にいいんですか?これぐらいの事でチャラだなんて?」
「無用なほどこしは受け取れない」
食べ終えた弁当とおにぎり袋をコンビニ袋に詰め、ベンチの横にあるゴミ箱に捨てる。
買ってくれたお茶を飲みながら彼女に質問。
「あの怪物は……何なんだ?そして、あのコスプレ姿のお前は何者なんだ?」
その質問は彼女が戦っていた魔女の存在と魔法少女の説明を要求しているのだと理解した。
「あれは魔女。私たち魔法少女は、
キ
(
・
)
ュ
(
・
)
ウ
(
・
)
べ
(
・
)
ぇ
(
・
)
さんから魔女と戦う使命を与えられた存在です」
(魔女……魔法少女?それにキュウべぇ?また聞き慣れない単語が出てきたな)
彼は静かに彼女の話に耳を傾け、この世界についての情報を集める。
「魔女とは、世界に災いをもたらす存在です」
「魔女…俺の知っている魔女とはイメージが違うな」
「呪いから生まれ、負の感情に支配された人間達に
魔
(
・
)
女
(
・
)
の
(
・
)
口
(
・
)
づ
(
・
)
け
(
・
)
と言われる呪いを与えるんです」
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