ナジミの塔の探索と、小悪魔に迫る洗脳調教の恐怖再び!
朝食はカラス肉を使った野菜たっぷりのスープにクラッカー、新鮮な野菜サラダに香草茶(ハーブティー)という内容。
宿の主人が器に盛りつけながら説明してくれる。
「このような辺境の地では栄養を無駄に流さず、さらには身体を温めてくれるスープが基本です。そこに腹持ちの良い具材を沢山入れるのです」
このスープは汁物であり、同時に主菜でもあるということ、
「身体を動かすのですから味付けは濃い目で。食欲も増進しますしね」
汗を流す分、塩分も摂らなくてはならないという話だった。
そんな朝食を取った後、ナジミの塔攻略に向かうことにしたが、
「一角ウサギのお肉で良ければお弁当をお包みしますけど」
「ぜひ!」
という具合で、小悪魔は宿の主人が作ってくれたライ麦パンに一角ウサギの肉と野菜を挟んだ物をほくほく顔で受け取って宿を出る。
「まずは二階にある宝箱ね」
階段を上がり、宝箱を目指す。
モンスターに遭遇することも無く無事到着し、40ゴールドを入手。
「次は3階の宝箱だけど」
階段に向かう途中、モンスターに襲われる。
大ガラス4羽の群れだ。
悪いがこの程度、瞬殺で終わる。
しかし、3階までの階段は遠い位置にあるため再びモンスターの群れに遭遇。
今度はフロッガーとおおありくい。
「今度こそ!」
と意気込むが、
「あら?」
今度もまたパチュリーの鎖鎌がおおありくいの喉笛を掻き切るのが先だった。
何だか運が悪い。
というか、おおありくいが持つという革の帽子には縁が無いということだろうか。
「それにしても、上に行く階段にたどり着くには塔の外周をぐるりと回らないと駄目ですけど、壁も手すりも何も無いって怖いですよね」
と小悪魔。
足を踏み外せば真っ逆さまなので、恐れもするか。
ゲーム的に言ってもまた1階からやり直しになるということでもあるし。
しかし、
「これには利点もあるのよ」
そうパチュリーが言い含める。
「利点ですか?」
首を傾げる小悪魔だったが、そこに人面蝶一体と一角ウサギ二羽の群れが襲い掛かって来る。
「くっ……」
ここで初めて人面蝶の攻撃でパチュリーがダメージを受ける。
人面蝶はすばやいのでこちらより先に攻撃することができるのだ。
「と言ってもかすり傷だけれども」
たった1ポイントのダメージでは何の問題にもならない。
反撃により一撃で沈めて撃破。
そして3階へ。
「フロッガーとまた人面蝶です!」
それぞれ1匹ずつが出現。
今度は人面蝶の素早さに対抗してこちらも素早さの高い小悪魔を当てて先制し撃破。
そして宝箱へ。
「これが最後の宝箱ね」
「中身はキメラの翼ですか」
そして後は帰るだけ、というところでフロッガーとおおありくい、それぞれ二匹ずつの群れと遭遇。
「これなら!」
小悪魔をフロッガーに、パチュリーをおおありくいに当て勝負する。
数が多いゆえに殴り合いになるが、敵からは1~2ポイントのダメージしか受けない。
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