バキバキに硬くなってますっ! いざないの洞窟突破
「ほこらがあるわね」
さらに進むと小さなほこらがあるので入ってみると、そこには老人が一人で暮らしていた。
「お若いの、魔法の玉はお持ちかな?」
「はい」
「ならば、いざないの洞窟にお行きなされ。泉のそばのはずじゃ」
そう勧められる。
このほこらからは、住居精霊たちが持っていた精霊の隠し財宝、小さなメダルとキメラの翼が手に入った。
あとは本棚からムチやブーメランについて書かれた本を見つけた。
ムチ、ブーメランは1度に多くの敵を攻撃できる武器だ。
ムチはグループに。
ブーメランは敵すべてにダメージを与えるであろう。
たとえ今より攻撃力が落ちようともそちらの方が得という場合もある。
考えて使うべし。
「ブーメランは商人のパチュリー様でも使えるんですよね?」
「そうだけど、この世界は携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4・ニンテンドー3DS版の流れをくむものでしょう? すごろく場が廃止されて入手タイミングが遅れるから」
その辺、ゲームバランスもまた変わってくるわけだ。
老人の勧めに従って北に見える泉に向かうと、言われたとおり、そのそばに入口があった。
しかし階段は石壁で封じられている。
「ここで魔法の玉を使えばいいのね」
パチュリーは魔法の玉を壁に取り付け、導火線に火を付ける。
そして安全のために遠くへ離れた。
魔法の玉は大爆発を起こして壁を吹き飛ばしてしまった。
「び、びっくりしました」
目を瞬かせる小悪魔。
パチュリーもまた、
「……火薬多過ぎ」
と、こんな危険物を何の注意もせずに渡した老人に恐怖を覚える。
「そう言えばアリアハンの宿屋には、魔法の玉を作ろうとして大けがをした男の人が寝ていましたね」
そう言って小悪魔もぶるっと身体を震わせる。
ともあれ、破られた壁の先にあった宝箱を開けてみる。
蓋の裏には、何やら文字が刻まれていた。
『アリアハンより旅立つ者へ。この地図を与えん! 汝の旅立ちに栄光あれ!』
中には世界地図が入っていた。
「これさえあれば、どこへでも行けそうですね」
小悪魔がそれを見て言った。
そして階段からいざないの洞窟内に潜入する。
通路には裂け目がいくつも広がっており、ぐるりと回り道をしないといけない。
「最初の宝箱は毒消し草だから取りに行かずに無視して進みましょう」
この先、階段を降りるか、地面の裂け目から飛び降りるかして地下三階に行くと毒持ちのバブルスライムが出るし、旅の扉から転送された先のロマリアのフィールドでは毒ガエル、ポイズントードが出るため役立つものだが、毒消し草のストックはあるのでここはスルーする。
「床に穴が開いてますね、間違って落ちたら……」
ぶるりと身体を震わせる小悪魔。
「どの穴から落ちても、その先はひとつながりのフロアになっていて、そこから出るための唯一の階段は、最初に降りてきた階段のそばにつながっているから」
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