第三話 会敵
ミルたんと出会ってから6年と少し経ち、今年の春で小学生を卒業し、晴れて中学生になる
一応小学生になってから原作主人公たる兵藤一誠を探してはみたのだがどうにも違う学校のようだった。・・・中学時代に期待だな
ちなみに原作に介入するかしないかなどは成り行きでいいと思っている
原作でも駒王学園はグレモリー眷属やシトリー眷属以外にも異能者自体はそれなりに居たのだし
そもそも原作知識も二次小説とアニメを見た程度で原作は読んでなかったりするから邪龍戦役くらいまでの大まかな流れしか知らないのだ
先々の展開を細かく知っていれば色々と手も打てるのだろうが自分にはそんな器用なことは無理なのである
・・・原作通りにいくとも限らないしね
さて、それ以外の話をしよう。まず仙術だが体力増強にともない自身の生命力・活力が上昇してより気を練りやすくなった
探知範囲は駒王町ならば射程距離であるし、世界の気を取り込み自身の活力を核にして混ぜ合わせることにより闘気を纏うことも出来るようになった
今なら木を相手にスパーリングすれば程なくへし折ることもできるだろう
次に身体操作だが今なら心臓も止められると思う。さすがに止めたことはないが、少なくとも鼓動の強弱はつけられるようになったな
あと昔は脳のリミッターを外した際、筋肉の力を引き出すだけだったが、今では走馬灯のように思考加速もできるようになった
つまりは魔法少女リリ狩るなのは・戦闘民族高町家の『神速』みたいな感じである・・・あのアニメは何処か可笑しい
【偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)】及び右歯噛咬(ザリチェ)と左歯噛咬(タルウィ)については近場の林の中の少し拓けた場所で周りに人がいないことを確認しつつ素振りをしている
剣筋がぶれないようには振れるようにはなってきたが練習相手が欲しいところである・・・流石に無理か
『報復』の能力に関しては野良猫を捕まえて引っ掻かせてから発動してみたが、発動する瞬間全身に青白く光る紋様が浮かび上がったのにはびっくりしたな
「あれ、もしも傷が癒えるまで紋様も消えませんとかだったらアウトだったよな・・・すぐに消えたから良かったけど」
あとは駒王町を仙術で探れるようになったため気付いたことだが明らかに人間じゃない異質なオーラの持ち主がチラホラと感じ取れたことだ
最初はグレモリー眷属との対面か!と思ったのだが、どうにも気配の向かう先が『町はずれの廃棄された教会』だったりする
おそらく感じ取った人外の気配は堕天使のものなのだろう
よくよく考えてみたが前任者であり悪魔の陰謀と教会の粛清によって滅ぼされたとされているクレーリア・ベリアルの死後、紫藤イリナはすぐ海外に引っ越している
そしてリアス・グレモリーが初代バアルと会談したときは前任者から引き継ぎを行ったがそれは替え玉だったと言っていた
つまり今この駒王町はバアル家の持ち物ではあるものの悪魔も天使も手をひいているのだ
その間にこっそりと堕天使サイドが潜入していてもなにもおかしくはないのである
この気配を堕天使の気配とするなら別種の気配は特に感じない
おそらくリアス・グレモリーはまだこの町の管理を任されてはいないのだろう
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