10.人雄失格
恥の多い生涯を送って来ました。
自分には、女性の生活というものが、見当つかないのです。自分は東北の田舎に生れましたので、TS娘をはじめて見たのは、よほど大きくなってからでした。
自分はTS娘小説のプロットを、書いて、消して、そうしてそれが自分の中のメス堕ちに対する欲望を強くするため造られたものだという事には全然気づかず、ただそれは流行りに乗り遅れまいとする作家として複雑に、楽しく、ハイカラにするためにのみ、書き起こされたものだとばかり思っていました。
しかも、かなり永い間そう思っていたのです。
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