ハーメルン
ゼルダの伝説〜異世界の兵士共 NS(イセカイのツワモノドモ ニュー・ストーリー)〜
炎龍との戦い 〜NS〜
エポナにお願いし、全速力で馬車の列へと向かうリンク。その一方で、ドラゴンと戦う
深緑の箱
(
自衛隊軽装甲車
)
に向かって近づくに連れ、被害にあった馬車は確実に増えていゆく。
炎龍に大分近づいて来た時には、箱の上から変な筒を持った人が出て来たが…。
「…もう近くの人も退避してるし、久し振りに肉が喰える! ヤるぞエポナ!」
炎龍を食材にしか見てないリンクは、お構い無しにエポナに乗ったまま氷の魔力を纏った矢を解き放った。
放たれた氷の矢はドラゴンの下顎近くに直撃し、轟音と共に鱗の部分を急速に氷漬けにしいく。筒を持っていた人の武器(?)の余波もあってか、冷えて脆くなった鱗が氷と共に落ち、首周りに柔らかそうな地肌が見える様になった。
「∋⊕⊕’⊕∬♯♯!」
深緑の服を着た人が箱から何か言ってるが、聞いたことが無い言語だった。
「…何が言いたいんだ!?」
「♯ー! ∬♯!」
深緑の人が、後ろを指差しながら何かを伝えようとしている。
「…だから何!? オット!」
急に方向転換し出すエポナ。一瞬、その意図が分からず驚くリンクだったが、次の瞬間にドラゴンからブレスが来た事で、その驚きは瞬時に彼女への感謝へと変わっていた。
「サンキューエポナ! 覚悟しろ!
メシ
(
炎龍
)
!」
回避して間も無く、リンクは
メシ
(
炎龍
)
を睨み付け、氷の矢を構える。だが、何故か炎龍は少し後ろに下がり始める。
「ドラゴンの癖にビビってんのか!? このトカゲが!」
急に尻尾を巻き始める炎龍に対し、苛立つかのように怒鳴りつけるリンク。そのまま膠着状態に突入するかと思えば、
深緑の鉄箱
(
自衛隊軽装甲車
)
から再び深緑の人が現れ出ては、
奇妙な筒
(
対戦車無反動砲
)
を構えた。何かと思う間も無く、次の瞬間には
変な形の物
(
対戦車榴弾
)
が飛んで行き、
メシ
(
炎龍
)
に当たると盛大に爆発した。
その光景に驚きを隠せないリンク。それもそうだ、その”変な形の物”によって起きた爆発は、
メシ
(
炎龍
)
の片腕を跡形も無く吹き飛ばしたのだから……。だが、喰らった炎龍は分が悪いと思ったのか、逃げる素振りをし始めた。
「なんだ!? 今の爆弾矢…あ! こら! 逃げるなぁ!」
思わず変な物の威力に目を奪われていたリンク。だが、せっかくの
ご馳走
(
炎龍
)
に逃げられては元も子もない。急いでフックショットを構え、『逃げんな!』……と言わんばかりに炎龍に飛ばしたが……残念ながら、尻尾に弾かれてしまうのであった……。
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