ハーメルン
ゼルダの伝説〜異世界の兵士共 NS(イセカイのツワモノドモ ニュー・ストーリー)〜
防衛戦線へ 〜NS〜
日本とのゴタゴタにより、まだまだうら若いながらもフォルマル伯爵家の”当主”となる事になってしまったミュイ・フォルマル。日本で言うなら”中学一年”にも満たない年齢で、帝国と言う広大な国の”一都市”を任される”責任者”になってしまったのだから、その苦労は想像を絶するものであっただろう……。そんな”こども店長”……もとい、”幼き領主”に偶然ながらも巡り合う事になったリンクは、
自信を失い
(
年齢上、仕方な
)
かけていた
(
いとは言え……
)
彼女に、(自身の事は伏せつつも)”
トアル
(
ゼルダの伝説
)
冒険譚
(
時のオカリナ
)
”を面白おかしく語っては、最後に彼女を激励する言葉を残して去っていたのが……前回までのお話である。(……まぁ、最後に自分の行動に赤面してしまうリンクであったが……)
その後のリンクはと言うと……中央部にある避難所に戻った後、時のオカリナを取り出しては【ぬけがらエレジー】を奏でた。少しの眩暈の後、ちょっと前に出て振り返れば……そこには以前、
亡霊の王国
(
イカーナ地方
)
で巨人が眠るダンジョンへと到達するために共に戦った……”
心を持たぬ兵
(
自分のぬけがら
)
”が存在していた。……飾って言ったものの、要するに”今の自身の姿の人形”を作り出せる不思議な唄を、彼は奏でたのだ。
絶妙に怖い見た目
(
・・・・・・・・
)
が欠点ではあるが、背格好は本人とほぼ同じになるのが理由であったのだろう……彼はその人形を”身代わり”にするかのように寝床に寝かせ、自身の寝室にあった窓からのコッソリと【フックショット】を使っては、部屋の外へと出て行くのであった……。そうして外に出ると……中央部にある建物の屋上で地図を見ながら、トアル事を考えていた。
今のイタリカは深夜だ。当然だが辺りは暗く、東門の方だけはこの都市を襲撃してきた
盗賊
(
諸王国軍敗残兵
)
を警戒してか、明るくなっていた。だが、南門では夜襲などを警戒する篝火等は無くて静まっていた。
屋敷を守護していた民兵の人達の話だと、斥候は南門の方に居て、奥に本陣があったという事をリンクは聞いていた。
…そして、南門は警戒しないのがアタリマエかのように、もうボロボロ……。だが、東門は警戒する価値があるかのように、まだシッカリとしていた。
それに戦ってくれている民兵達はもう限界……と言う事も聞いていた以上、使える人数は限られる。通常なら脆い部分を狙われるから、それを補うのに人がいる……。
つまりは人が多い、もしくは戦力も守りも高いのは”南門の方”の可能性が高い……。それに、今の戦争の”指揮権”を持っているのは、ミュイ伯爵じゃあなくて……実戦経験が無さそうな、あの赤髪の天然女騎士だ。実戦を知らなくとも……当然、敵は弱い所を狙ってをくるって思い込んでるハズだ……。
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