第46話「一丈字飛鳥の長い夜(前編)」
ある日の夜。バンドガールズは弦巻家が所有する洋館に集まっていた。
まりな「今回は皆にホラー映画を見て貰います」
「ええええええええええええええええええええええええ!!!?」
司会進行を務める月島まりながバンドガールズに話しかけると、一部のメンバーが絶叫した。
香澄「おもしろそー!!!」
有咲「いや、全然おもしろくねー!!!」
たえ「映画を見るって事はポップコーンとかいるよね」
有咲「いや、ちげぇだろ…」
どこまでもマイペースなたえに有咲が困惑した。
香澄「あ、私チュロス食べたい!!」
有咲「ちょっと静かにしてくんない?」
するとAfterglowがキョロキョロ見渡した。
蘭「あれ? 一丈字は…?」
まりな「一丈字くんなら今回来ないわよ」
「えええええええええ!!!?」
巴「どうして!!?」
まりな「いや、一緒に鑑賞するとなんかそういうよこしまな目的があると思われるだろうし、嫌がるだろうからって、辞退しちゃったのよ。あ、頑張ってって」
蘭「連れ戻してください!!!」
巴「何を今更!!!」
つぐみ「ふ、二人とも落ち着いて!!」
と、つぐみが蘭と巴をなだめた。
まりな「それじゃ多数決執るわね。飛鳥くんがいてもいい人」
全員が手を上げた。飛鳥だけ逃がしたくない人間、純粋に飛鳥と一緒に映画を見たい人、皆手を上げてるから私も手を上げとこ―っていう人。
さらに細かく分けるとこうなる。
『飛鳥と一緒に映画を見たい組』
香澄・日菜・イヴ・あこ・こころ・はぐみ
『皆手を上げてるから私も手を上げとこう組』
たえ・りみ・沙綾・ひまり・つぐみ・彩・麻弥・燐子・花音・美咲
『一人だけ逃がすかこの野郎組』
有咲・蘭・巴・千聖・友希那・紗夜・リサ・薫
『飛鳥がいた方が面白い組』
モカ
そしてちょっとして飛鳥が連れてこられた。
飛鳥「私の画、必要ですか?」
香澄「飛鳥くんも一緒に見ようよー」
蘭「そうだよー」
巴「水臭いなぁー」
と、蘭と巴が笑顔で飛鳥を捕まえた。
飛鳥「…まあ、あなた方が良いのなら参加しますけど」
こうして飛鳥も参戦する事になった。
香澄「あ、やっぱり映画って言ったらポップコーンだよね!」
紗夜「戸山さん。もう夜ですよ!?」
香澄「うっ…」
日菜「おねーちゃん。フライドポテトもあるよ!」
紗夜「か、関係な…」
日菜「今限定のフレーバーだって!」
紗夜「……」
フライドポテト(松茸味) 今限定!! とあった。
紗夜「……」
(めっちゃガン見してる…)
飛鳥「そういやシアターってどんな感じなんですか?」
平三「こんな感じです」
と、黒服の男・平三がモニターに表示すると、至ってスタンダードな座席だったが、金色と赤色の席に分けられていた。
平三「6つのソファーがありますので、お好きなところにお座りください」
飛鳥「ありがとうございます」
ちなみに原則バンドごとに固まって座る事になったが、飛鳥は一人だった。
飛鳥「見事にど真ん中だなぁ…」
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