ハーメルン
FAIRYTAIL-イストワール・オブ・レイチェル-
1.「私の魔法の名前を」
妖精の尻尾
(
フェアリーテイル
)
、マグノリアに存在するギルドで仲間意識が
とても強いのだ。
今は大魔闘演武に魔導士たちは目を向けていた。主力メンバーが7年間いなかったことで最強から最弱に転落してしまった彼らは再び最強のギルドになるために
奮闘する気満々。そんな中、修行直前に現ギルドマスターマカロフ・ドレアより
全員に彼女を紹介された。背が高く綺麗な顔の少女レイチェル・ルミエール。
「1年前にここに入ってきたレイチェル・ルミエールです。よろしくお願い
します」
レイチェルの凄いところは馴染むのがとても速いところだ。1年前に既に多くの
ギルドメンバーと仲良くなっていた。何と言っても驚くことにラクサス達とも
普通に会話している。
「それと、大魔闘演武にリサーブ枠としてレオンを入れることにした」
マカロフの言い放った言葉に全員が声を上げる。レオン・マクガーデン、エルザが
妖精女王
(
ティターニア
)
と呼ばれているのに対して彼は
妖精王
(
オベイロン
)
と呼ばれている。妖精の尻尾、最強の女エルザと対を為す
存在だ。そしてレビィの実の兄だ。妹と同じ青髪の青年は会釈をする。彼は
桁外れな魔力を持ち、それを制御するために体には制御魔法の紋章がギルドの
紋章と共に刻まれている。その魔力量、正確には分からないが少なくとも
マカロフ同等だろうと予想される。
大魔闘演武に向けた強化合宿として一同は海にやってきた。
「さてと…じゃあレイチェル、早速修行をしようか」
レオンはギルドマスター直々にレイチェルの事を任された。大会での戦力として
レイチェルも加えるということに決定しているからだ。それを知らされた時の
彼女は喜んだり、驚いたりと色々忙しかったらしい。
「修行って言っても…どうやって?」
「まずは魔法を見せてもらわないと俺も手を付けることが出来ない」
魔法…。レイチェルが魔法を見せる。否、魔法に使うためのアイテムを見せた。
それは透明なカードだ。
「私の魔法は魔力を纏う?的な感じで。うまく説明はできないんですけど、
カードに魔力を入れてそれに合わせた武器を纏うっていうか…」
まとまらない説明に本人が困り始めたがレオンはすぐに理解してくれた。
「ビスカの
銃士
(
ザ・ガンナー
)
、エルザの
騎士
(
ザ・ナイト
)
にルーシィの
星霊魔法に近い感じか…となると幾つも戦法があるからどんな戦いにも臨機応変に
対応できることが強みだ。そのカードにはまだ何も魔力が込められていないな?
ならば先に魔力を入れることから始めよう」
「そうしたいんですけど…協力してくれるのかな…?」
「大丈夫だ。事情を説明すれば協力してくれるさ」
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