災厄の来訪
いくらなんでも、展開が早すぎんのよ。アンタに対する策なんて何も用意してないわよ。
「……アテナ、貴女の選択を責めるつもりはないわ。でも……今だけは、貴女が此処にいてほしかったわ」
そんなことを思いながら同時に伝言を精霊達に飛ばす。
『みんな、アテナを……お願いね』
ええそうよ。多分私死ぬわよコレ。あーもう。
「で?部下を助けに来たの?」
モモンガにそう問うも、何か困った様な仕草をして頭をかいていた。
「まあ、そうとも言えるな。だが、私の部下の暴走で流れてしまっていたが、私の本来の目的は君と話し合い、もとい情報交換をしないか、ということだった」
「情報交換?」
「ああ。……ところで、アテナさんはいないのか?君がいるということは彼女もいると踏んでいたのだが」
「その質問に答える前に、一つ、約束をしなさい」
上からの物言いにまたアウラが怒っていたが構わず進める。
モモンガも止めていたから言っていいと言うことでしょう。
「アテナに会いたいのならば、望み通り会わせてあげる。けれど、アナタ達は、今後2度と、私たちへ手を出さないと誓いなさい。具体的な内容は後から使い魔の精霊に送らせるわ」
「ふむ。承知した。では、アテナさんの元へ案内してくれ」
「ええ」
[9]前 [1]後書き 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:6/6
[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク