リポート11
最悪を想像し震える三人の視線の先、土煙の薄れていくそこには……。
狂った魚のように、びちびちと黒くて蛇のような体をくねらせつつ地面を齧る魔女と。その脇でマミを押し倒している横島の姿だった!
「横島さんっ!」
横島のファインプレーに、おキヌ達は歓声を上げる!
「う、ううん……。あいたた、ええと……」
強い衝撃に一瞬気を失ったマミは、小さく首を振りながら状況確認のため視線を走らせる。
その目の前には、巨大な蛇のような黒い魔女。これが本当の姿だったのだろう。そして、横島が突き飛ばしてくれなければやられていた……!
「あ、あのっ!横島さん、ありがとうございます……」
「はーん。こらもう極上やでー」
「って、なんかやられてる?!」
横島は押し倒したマミに思い切りセクハラ中だった!
「だぁぁっ!」
おキヌが思わず、ずっこける!
「もう!どいてください!」
「アウチッ!」
マミに突き飛ばされて横島は正気に戻る。
「俺としたことが思わずやりすぎてしまった……。って、いつの間にやらそそり立つ、黒くて逞しいアレはナニ?」
横島は茫然としていた……。
*****
暫し前。お菓子の魔女最深部。
華麗に使い魔を撃退するマミに三人の娘が目を輝かせる後ろで、全集中の激しい呼吸でマミをガン見する不審者がいた!
「ちち……しり……ふともも……。けしからん!まったくもってけしからん!」
激しく動いているため、豊かな胸がたゆたゆと跳ね、ひらひらとスカートは翻り、むっちりと白い太腿が露わとなる!
「こんなん見させられて、理性を保てる男がいるものかっ!」
凄まじい表情で横島が凝視する先で、マミは使い魔を殲滅し、魔女へと対峙する。
*****
ギャー!
マミの放った弾丸が魔女を見事に倒した!
「ふう。ちょっと苦戦したわね。みんな、大丈夫?」
魔女を退治したマミが、にっこりと振り返る。
「流石だね、マミちゃん!」
そんなマミに爽やかな笑顔の横島が近づく。
「あっ!」
その時。横島はなにかに躓き、不幸にもマミに倒れ掛かる!
ドスン!
「あいたたた……。ん?この柔らかいものは、なんだろうー?」
なんと!横島はマミを押し倒した格好となり、その豊かな胸をわしづかんでいたのだ!
「きゃっ!ちょっと!横島さん!」
「あっ!ごめん!全然悪気はなくて、不幸な事故なんだっ!」
「わかったから、どいてください!」
マミは顔を真っ赤に染め、両腕で胸を隠す。
もう!横島さんのエッチ!
トゥンクン!マミは胸の鼓動の高鳴りに、思わず俯いてしまう。
「横島さん!事故だからしょうがないけどマミちゃんに謝ってくださいね!」
「うーん。まぁ事故だからしょうがないよ」
「うん。事故だもんね。仕方ないかなって」
これにはおキヌ、さやか、まどかも苦笑い。
「ははっまいったなっ!マミちゃん。ごめんね?事故で仕方なかったとはいえっ!」
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