アイシャAfter③回数
「わかりました! さっそくやってみたいと思います!」
言うとアルスは立ち上がる。
おう。さすが若さだ。もう今すぐにでもアイシャに試したいって顔だな。
「そうか。今日は俺が払っておくから。たまには息子の相談に乗るのもいいもんだ」
「ありがとうございます!」
そういうとアルスは走って帰っていった。
なにも走らんでも。
‐‐‐
家に帰って2階へ上がる。
軽くお酒の匂いがするが、だれか飲んだのかな?
まぁ自分も飲んだ帰ってきたわけだし、なにも文句は言えないか。
寝室に入ろうとすると、急に寝室のドアが開いて引きずり込まれた。
ホワイっ!?
……エリスだった。
なんか、目が怖い。
「ただいま、エリス。今日はエリスの日だけど、なんかあったのかな?」
「何にもないけど」
ふー。
エリスの息が荒い。
……なんか興奮していらっしゃる?
結婚した時のような、情欲一直線の目をしている。
「あのね、ルーデウス。ロキシーに聞いたんだけど、……すごくゆっくりする方法って、あるのよね?」
えっ!?
ロキシーしゃべっちゃったの!?
ついさっきアルスに話した内容であるが、あえてエリスには教えないようにしていた。
なぜかというと。
「ねぇ、やってみたいの。いいでしょう?」
返事も聞かずにエリスが俺をベッドに押し倒してくる。
エリスのパワーに俺がかなうはずもない。
「……ほら、性格とか、向き不向きとかあるから、そんなに気持ちよくないかもしれないよ?」
「かまわないわ。……やってみたくなっちゃったんだもの。ねぇ、お願い」
あーれー。
‐‐‐
で。
「はぁ。ルーデウス……すごくよかったわ……」
エリスは大変満足したようである。
対して俺は。
女の子みたいな声で
「もう無理!」
「イヤ!」
「ダメ!」
「おかしくなっちゃう!」
「はげしく! もうはげしくして!」
……と、さんざん鳴かされたのだった。
いやぁ自分でもあんな声が出るとは知らなかった。
仕方ないんだよ!
体力に差があるんだから、最後には俺の体力が限界になって、あとはエリスにさんざん攻められちゃうんだから!
そこをスローなやつで攻められるとやばい。
そう思っていたからエリスには教えられなかったのに……。
神よ。なぜ私を裏切ったのですか。(ロキシー)
翌日、俺が搾りかすみたいな顔でソファに座っていると、アイシャがシルフィたちにお礼だと言ってケーキを持ってきた。
めちゃ甘そうだから主にロキシー用だと思う。
なんかアイシャの顔がもうすんごくニヤニヤしてて、もう大成功! みたいな感じだった。
そうか。アルス、よかったな……。
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