ハーメルン
悪徳の都に浸かる
006 四者四様デッドチェイス


 それを聞いてバラライカは小さく頷く。ボリスの言葉には彼女も全面的に同意見だった。
 マフィアの真似事など身体を鈍らせるだけだとバラライカも考えていたし、必要があったために行っているに過ぎなかった。
 選りすぐりの精鋭たちであっても戦場を長く離れれば感覚は鈍る。
 だがそれはあの男が現れるまでのこと。

「奴にとっては本意ではないだろうが、ウェイバーには感謝せねばならんな。我々と対等の相手であり、こうして火種を大きくしてくれるのだから」
「そのようですな」
「ダッチにも借りがある。放っておくわけにもいくまいよ」

 半分程の長さになった葉巻を地面に落とし、バラライカは後に続く私兵たちに告げる。

「――――行こうか諸君。撃鉄を起こせ」




 

 
 

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